チーボーのブログ

主にライブに行った記録(まちだガールズ・クワイア、NaNoMoRaL、THE ORGANICS、クレイビットなど)

4/25(木)nuance@渋谷TSUTAYA O-EAST

nuance 2nd anniversary 4th oneman live

「はじめましてヌュアンスです。」

開場 18:00 開演 19:00  3,000円+ドリンク代600円

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やっぱり開演時間に間に合わず、O-EASTの扉を開けたら「Love chocolate?」が佳境に入ったところ。いきなり異空間に迷い込んでしまったような錯覚を受けた。

いまだに、あれは現実の出来事だったのだろうか、どこか違う世界のお話だったのではないだろうか、そんな感じでふわふわしている。

 

それに・・・記憶が無い。

いや、無いことはないけれども、いざ何かを書こうと思うと何を書いたら良いのかわからなくて、呆然と立ちすくんでしまう。

 

そもそも、この現場にいなかった人にこのライブの事を伝えるなんて無理(自分の文章力は棚に上げて)だし、これを体験した人にあれこれ言うのは野暮というものでしょう。

 ヌュアンスって、見る人聞く人の想像力を掻き立てる所があって、色々な感じ方ができるという気がするんです。

「town」というアルバムに寄せられたヌューメンたちのコメントを読んでいても、そう思う。

このワンマンについても、例えば椅子と白い布を使った演出など、それこそ色々な解釈ができるのだろうけど、それはそれで良いのではないかと思う。

(でも、今回の舞台監督でいつも振り付けを担当している劇団鹿殺しの浅野さんの話は聞きたいので、5月17日のアフタートークには参加します)

ひとつ言えるのは、アイドルのライブでこんなのは見たことが無い、いやアイドルじゃなくても見たことがない、という事。

 

あ、フジサキPがブログを上げているのは知っているのですけど、まだ読んでいません。読んでしまったら、おそらくそれに引きずられてこの文章を書いてしまうだろうから。それを読めばきっと、色々とわかるのだろうけれども。

しかし、読まないで書くのもちょっと怖い。

 

以下、断片的に覚えていること、感じたこと。

・最初に感じたのが、バンドの音の厚み。2ドラムにパーカッションが加わってサウンドが華やかに。

・あっ、セーラー服みたいな新衣装(tipToe.みたい)。事前にフジサキPが言っていた「成長物語」に関係あるのかな。

・その衣装の早着替えには驚いた。

 ・「サーカスの来ない街」も、前回ワンマンの時よりパワーアップしていて、文字通りキックが強くなった感じ

・「セツナシンドローム」ラップのパートが終わったところで絶対忘れるなの声が。でも姿が見えない。

「えっ、ぜわす?どこ?」

サブステージにいてびっくり。メインステージに移動してきてからは熱狂の渦。ライブ自体も、ここから明らかに熱量が変わった。

・「sanzan」では、ドラムのUさんがドラムセットの所で踊っている。この人はドラムを叩いている時にも歌っているよう。終盤では、センターのパーカッションの所に出張していた。前回もそうだったけど、動くのが好きな人だね。でも、この人のドラムは本当に好き。

・初披露された「cosmo」、椅子の上で歌い始め、サビの「回れ回れ」では、これでもかというくらい回る回る。

・終盤、「タイムマジックロンリー」の様子。

 ・ラストの「wish」、わかちゃんの「君しか」、エモかったです。遠目でよくわからなかったけど、目には涙?

・ここまで、MCも水分補給も無しの、ほぼノンストップ。やり切った。

・最後の椅子が片付けられて後方に積まれる。そして、その上に白い布がかけられ、物語の終わりが告げられる。

・「はじめましてヌュアンスです」

アンコールで登場したヌュアンスが、ここで初めて言葉を発する(煽りは除く。でも、なんではじめましてなんだろ。)

そして、キーボードだけをバックに「からくれない」。最初の「大人になれない」のパートはミサキサンでしたか。CDを最初に聞いた時には珠理ちゃんだと思っていたのだけど、聞いているうちにいやミサキサンかなと、でも確信が持てないでいた。

この歌に描かれた情景、横浜を連想させる言葉が出てくるけど、僕には架空の街に思える。

「昼下がり カレーの匂い 古いジャズソング」でのわかちゃんの声のリアリティ。

みおちゃんの声の儚さ。

・フロアの左右からスクリーンが下りてきて、映画のエンドロールのようにこの日のキャストが映し出される。音楽は、「town」から唯一ライブで歌われなかった「ブリキの街」。画面にスタートボタンのクリックをわざわざ表示させたりスクリーンが歪んだりするのも、これはフィクションだよという意味合いだったのではないかと思う。

まるで大林宣彦監督の、あえて「これは映画の中のお話なんだよ」という事を強調する演出みたいだなと思った。「時をかける少女」と「タイムマジックロンリー」が、自分の中で交錯する・・・って、それはこじつけに過ぎるけど。

・更に鳴りやまないアンコールに応えて、みたび登場する4人。

 「この流れで、何をやるんだろう?」

 まだ歌われていない曲はたくさんあるけど、例えばここで「駅とブランコ」というのもちょっと違うようような気がする。

そう思っていたら、「もうすべてやり切って歌う曲がないので写真撮影をします」。

あっさり終わってしまった感もあるけれども、この空気のまま終わって良かったと思う。

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90分にぎゅっと凝縮された、感動のショータイムだった。でも、その感動の質が、普通のライブとは違う。

昨年のワンマンについて、「こんなに不思議な余韻が残るライブは経験したことがない」と書いたけれども、今回はそれに驚きが加わった感じ。

4人とも、本当に大きくなった。 

 

終演後にチェキ列に並んでいたら、綺麗な女性が脇を通っていく。関係者かな?どこかのアイドルさん?と思ったら、前マネージャーのひーさんだった。

おそらく、初期の頃にはPとメンバーの間で苦労をされたのではないかと想像する。この人の尽力がなければ、今の4人の姿は無かったかもしれない。

来てくれて良かった。自分が言うのも変だけど、そう思った。

 

O-EASTから出る際、フジサキさんとすれ違ったので、「お疲れ様でした」と声をかけた。この人すごいわ。

 

あれからずっと、townの楽曲たち、とりわけ「からくれない」が頭から離れない。

僕も、townから、nuanceから、卒業できない。

まだ卒業するつもりもない。

  唐紅に舞う桜 

  この街を卒業できなくて

  空っぽの夢に一人きり

  取り残されているの

 

  空笑う鬼とかくれんぼ

  誰も見つけてくれなくて

  カラスが鳴いて 日が暮れて

  遊び仲間がいなくなっても

  大人になれない

 

■セトリ(オフィシャルのツイッターより)

M0  “入ってるってば”(←現場にいなかったので、何のことやらわかりません)

interlude1

M1 town

M2 Love chocolate?

M3 tomodachi

M4 byebye

M5 白昼ブランコ 

interlude 2

M6 ゆれてみて

M7 サーカスの来ない街

M8 ぜっなシンドローム(with 絶対忘れるな)

M9 sanzan

interlude 3

M10 cosmo

M11 ヒューマナイズド・ヒューマノイド

M12 i=envY

M13 ミライサーカス

M14 タイムマジックロンリー

M15 wish

アンコール

M16 からくれない

M17 ブリキの街(エンドロール)

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珠理チャンの手が好き