Glamorous 4 Tour
開場 18:00 開演 19:00 5,500円+D500円
ベスト・フォーは、更に最強のベスト・フォーになっていた。
新木場に着いたのは開演をだいぶ過ぎた19時半。
扉を開けてロビーに入ったら、「イッツ・マイ・ターン」が聞こえてきた。
焦ってもしょうがない。まずは、コートとカバンをロッカーに預けよう。
ここに来たのは初めて。ロッカーはどこだろうと思いながらバーカウンターの前を歩いていたら、帽子をかぶった若い女性とすれ違った。
「あれ、川嶋志乃舞さん?」
すれ違ってから気が付いた。声をかければよかったけど、もう遅い。
荷物を預けて1Fの扉を開けたらステージ上手の端っこだった。ものすごい人だかり。
上から見た方が良さそうだと思い、2階の正面ギャラリーに回るが、ここも人がいっぱいでステージが全く見えない。諦めて壁に寄りかかって小さなモニターを見ている人が沢山いる。
これはダメだ。結局、最初に入った所に戻ることにした。こちらの方が正解。
ステージでは、ちょうど「ヒューリスティック・シティ」のイントロを、マリリが歌い始めていた。
ライブの詳細については、ナタリーのレポートを参照されたい。
本当に、素晴らしいライブだった。
4人が更にバージョンアップしていて、 最強のベスト・フォーになっている。
広島でも感じたように、ハルちゃんの歌がグループの中でバランスよく収まるようになった。
特に「ベスト・フォー」の歌いだしでのアカペラや、「ハッピー・エンディング」でのフェイクが素晴らしかった。
初期の代表曲「すききらいアンチノミー」での「あなたのことすべて」の所なんか、以前は力が入ってそこだけ浮き上がってしまったような事もあったけど、無理なく溶け込んでいるように聞こえる。
「ヒューリスティック・シティ」や「シスター」でのマリリの歌唱にも鳥肌が立った。
「シスター」なんて、今のフィロのスだからこそ歌いこなせる楽曲だと思う。
最後の最後に発表されたメジャーデビュー。
4人の目には涙。
中でも、「ステージの上では泣かないと決めている」と言っていて、実際に泣いたのをこれまで見た事が無いあんぬちゃんが、ぼろぼろ泣いていたのがとても心に残っている。
全てが終わり、「はじめまして未来」がBGMに流れる。
フロアのお客さんの手が上がり、左右に揺れる。
パン パン パン パパン
続いて手拍子が起こる。
「歌うしかないんじゃない?」とおとはす。
台に乗ってAメロを歌いはじめる、あんぬ。
結局、全員でワンコーラス歌う事になった。
「この幸せな時間をまだまだ終わらせたくない」
ステージとフロアの気持ちが一緒になって生まれた、奇跡のようなひと時だった。
遅すぎるメジャーデビュー。
メジャーデビューというものは、必ずしも幸せな結果をもたらさない。
そんな事はわかっている。
でも、人気・実力ともに4年かけてじっくりと築き上げてきたフィロのスなら大丈夫だろう。更に輝かしい未来が開けているはずだ。
こうなったら、本気で武道館でのフィロのスを見てみたい。