アナログプレーヤーを購入したので、家にあるLPをアルファベット順に聞き直してみる企画。第10回目は前回に続いてビートルズ。
最初は「アビイ・ロード」にしようと思っていたのですが、最近これを読んだら「リボルバー」を聞きたくなりました。
RAYというアイドルグループの内山結愛さんが週1のペースでアップしているディスクレビューです。これまでにもヴェルヴェット・アンダーグラウンドやザ・ポップ・グループといったディープなところから(このビートルズの次はキャプテン・ビーフハート!)、日本のはっぴいえんどや山下達郎など、幅広いレコードを取り上げてきています(これ、誰か指南役がいるのだろうか)。その幅広さもさることながら、未知の音楽に接する驚きや喜び、それらを素直に吸収する姿勢が素晴らしいと思います。
という事で、私も素直に「リボルバー」に耳を傾けてみました。
いや、すごい。自分は35年前に何を聞いていたのだろう。
これまで誰もやったことのないようなアイデアに満ち溢れているのですが、何よりも曲が良い。50年以上たっているのに全く色あせていない。
この曲、テープの逆回しなどによる斬新なSEばかりが注目されがちだけれども(自分もそうだった)、今回驚いのが同じリズムを叩き続けるリンゴのドラムです。
これはロックのリズムではないですよね。
“HERE, THERE AND EVERYWHERE”や“FOR NO ONE”といった小品がまた良くて、この2曲はポールが手掛けた作品の中で一番好きです。
前者はコーラス、後者はホルンが魅力的。
“YELLOW SUBMARINE”は、昔はあまり好きではありませんでしたが、この曲も面白いと感じられるようになりました。
“GOT TO GET YOU INTO MY LIFE”、ロックでこんなに大胆にブラスを取り入れた曲って、当時ほかにあったのでしょうか。これも新しいですよね。あまり黒さは感じませんが。この曲は、EARTH, WIND&FIREのカバーで知りました。
ジョージの曲が3曲あるのもなんだか嬉しい感じがします。特に暴頭の“TAXMAN”は昔から大好きです。
1965年の「RUBBER SOUL」から翌年の「REVOLVER」、短期間での変化のスピードが凄いです。
これは、アメリカでボブ・ディランが「HIGHWAY 61 REVISITED」から「BOLONDE ON BLONDE」をリリースしていた時期と重なります。
ポピュラー音楽の変革期だったという事がよくわかります。
さて、ビートルズはさらっと済ませる予定だったのですが、意外とハマって手間取ってしまいました。
次回も大物が続きます。bea の次はben。ブラジルに渡ってジョルジ・ベン。