アナログプレーヤーを購入したので、家にあるLPをアーティストごとにアルファベット順で聞き直してみる企画。第14回目は、みのミュージックの「好きな音楽映画5」で見事1位に輝いたブルース・ブラザーズのサントラ盤です。
ちなみに、自分が好きな音楽映画を5本選ぶとこうなります(1位じゃないのかよ)。
1.ザ・コミットメンツ(アラン・パーカー監督のご冥福をお祈りします)
2.ザ・ハーダー・ゼイ・カム
5.ザ・ラスト・ワルツ
■THE BLUES BROTHERS/ORIGINAL SOUNDTRUCK RECORDING (1980年)
アトランティックのレーベルが良いですね。
みのミュージックでも言ってますが、とにかく音楽が良いですよね。
ジェイムス・ブラウン、アレサ・フランクリン、レイ・チャールズ…
よくこんなビッグネームを担ぎ出したと思うけど、みんな映画の中で役柄があるというのが最高。
JBの神父、めちゃくちゃ迫力ある。実際、黒人の集まる教会ってこんな感じなのだろうか?こんなに踊らないにしても。ゴスペルの現場を見た感じ。
アレサ・フランクリン扮する食堂の女主人が、バンドに戻るという旦那(ギターのマット・マーフィー)に「考え直せ」と迫るシーン。
レイ・チャールズは楽器屋の店主。レイが楽器を盗もうとした少年に向けて銃を放つシーンは、レイが盲目であることがネタになっている。ポスターを逆さまに貼る場面もあったよね。
そして、誰よりも驚かされたのがキャブ・キャロウェイ。この映画を見るまで全く知らなかった。
お尋ね者のブルース・ブラザーズがコンサート会場に着くまでの場を繋ぐために歌い出した時、「この爺さん誰?」と思った。
この時72歳くらいでしょうか。
1930年代から40年代にかけて、ビッグバンドを率いて絶大な人気があった人だそうだ。まさにエンターテイナー。
そして、ブルース・ブラザーズが登場する。
しかし、ジョン・ベルーシの体の動きには驚かされる。あんな体でどうしてあんな事ができるのだろう。
話は前後しますが、白人の保守層らしき人々が集まる酒場で「GIMME SOME LOVIN'」を演奏し始めたら大ブーイングにあい、慌てて「ローハイドのテーマ」に変えたら大喝采を浴びるというシーンには笑わせられるとともに、アメリカに根深く横たわる偏見と断絶を見る思いがした。*1
優れた音楽映画でありながら、音楽の事なんかわからなくても全然問題なく楽しめる。
人がだれ一人死なない映画。
ジョン・ランディス監督の作品は何本か見ているけど、やっぱりこれが一番面白いと思います。*2
さて次回は、BOOKER T. & THE MG'Sです。偶然とはいえ完璧なつながり方ですね。
*1:現在にいたるまでそれは無くならないどころか顕在化しているのは周知のとおり。大統領が自ら断絶を煽っているのだものね。
*2:ほかに見た作品は、大逆転、トワイライトゾーン、眠れぬ夜のために、スパイ・ライク・アス、 星の王子 ニューヨークへ行く、といったところ