アナログプレーヤーを購入したので、家にあるLPをアーティストごとにアルファベット順で聞き直してみる企画。第19回目は、イギリスのパブロックを代表するバンド、ブリンズリー・シュウォーツのベスト盤。
■FIFTEEN THOUGHTS OF BRINSLEY SCHAWRZ(1978年)
活動時期は1969年から1975年。
イギリスのザ・バンドとも呼ばれる彼らだけど、ザ・バンドみたいな重厚さは全くない。むしろ、軽快さが特徴に思える。
ロックンロール、リズム&ブルース、70年代ソウル、カントリー、英国トラッド、レゲエ、そしてビートルズ・・・。
様々な音楽のジャンルを軽やかに駆け巡る。
でも、それらの音楽がしっかり血肉になっていて、取ってつけた感は微塵も感じられない。
メンバーは次の通り。
●ニック・ロウ/ ボーカル、ベース
●イアン・ゴム/ボーカル、ギター
●ブリンズリー・シュウォーツ/ ボーカル、ギター、サックス
●ボブ・アンドリュース/ボーカル、キーボード、サックス
●ビリー・ランキン/パーカッション
ニック・ロウはご存知の通り。
ブリンズリー・シュウォーツとボブ・アンドリュースは、ルーモアを結成、グレアム・パーカーのバックを務めて一躍名を知られることになる。僕も、そこから遡ってこのグループを知った一人です。
このアルバムに収録されている15曲中10曲がニック・ロウの作品。イアン・ゴムが2曲、ニック・ロウとイアン・ゴムの共作が1曲。あとは、ボブ・マーリーとロニー・セルフ*1のカバーが1曲ずつ。
ニック・ロウの作る曲がとにかく良い。今回何度も聞き直してみて、改めて素晴らしいソングライターだと感じました。
代表曲の「(What's So Funny ’Bout)Peace, Love And Understanding」。
平和や愛、そして理解し合う事。
それの、何がそんなにおかしいんだ?
全く同感です。
このレコードを買ったのは、おそらく40年くらい前の事だろうと思いますが、当時よりもずっと気に入りました。
この企画、やって見て良かったなあ(苦行の面もあるけれど)。
しかし、こんなに遅い更新ペースでは今年中にBも終わらないぞ。少しギアを上げていきたいと思っていますが、どこまでできるでしょうか。
(これしきの文章を書くのにも、レコードを何回も聞き直しているんです)
次回はRuth Brownです。