昨年アナログプレーヤーを購入した事がきっかけで、家にあるLPをアーティストごとにアルファベット順で聞き直してみるというシリーズ。第28回目はジム・キャパルディ。
■Fierce Heart/1983年
トラフィックではドラムと作詞を担当していたジム・キャパルデイ1983年の作品で、盟友のスティーヴ・ウィンウッドが制作と演奏で全面協力。
針を落とすと、いかにもスティーヴ・ウィンウッドの「トーキング・バック・トゥ・ザ・ナイト」みたいなシンセサイザーの音が聞こえてくる。ボーカルにかかるヴォコーダーがいかにも80年代。
曲調は結構幅広い。
ジャーニーを思わせるようなロックナンバーがあったり、ブルース・スプリングスティーンみたいな語り口の曲があったりする。
中でも、イントロではレゲエかと思わせておきながら、メル・コリンズらのホーン隊がフィーチャーされた中盤以降にじわじわと熱量が上がっていくこの曲が大好きだ。
全米28位のスマッシュヒットとなったのがこれ。臭い恋愛映画みたいな映像だけど、普通に良い曲です。
ジムとスティーヴも顔を出していました。
共作の3曲を含み全9曲すべてが自作。
決して歴史に残るような名盤ではないけれども、愛すべき作品という感じがして結構好きです。
プライベートでは1975年にブラジル人女性と結婚、その2年後にはブラジルに移住していたそうです。
2005年1月、胃がんのため死去。
次回は、ジム・キャパルディが移住したブラジルに飛んで、アントニオ・カルロス&ジョカフィを取り上げます。