昨年アナログプレーヤーを購入した事がきっかけで、家にあるLPをアーティストごとにアルファベット順で聞き直してみるというこのシリーズもようやく30回目。
今回はエリック・カルメン。
■ERIC CARMEN (1975年)
エリック・カルメンがラズベリーズ解散後に出した最初のアルバム。
綺麗なバラード、ロックン・ロールからラグタイム、ビートルズやビーチ・ボーイズからの影響を窺わせる曲、最後はドリフターズのカバー(On Broadwey)と、バラエティーに富んだ内容。そして、どの曲も素晴らしい。
このアルバムを買ったのは、おそらく1985年から1987年の間。どこかで見つけた中古盤だと思う。正直言って、当時はこんなに素晴らしいアルバムだとは思っていなかった。(そういうケースが多い。だからこそ、こうやって聞き直してみて良かったと思う。)
美しいメロディー。
この曲は、ラフマニノフの「交響曲第2番」をモチーフにしているそうだけど、本当にその通りだった。
大ヒットした「All By Myself」も、ラフマニノフを大きくフィーチャーしていて、間奏なんて完全にクラシックになっている。昔の自分は、こういう所があまり好きでなかったように思う。
このアルバムの中で僕が一番好きなのが、ロックンロール賛歌のこれかな。
16歳の俺は 学校に飽き飽きしていて
何をしたいのかもわからなかった
俺はギターを買った
夢中になった
それがロックンロールなのさ
子どもの頃からクラシックの勉強をしていた彼は、ビートルズやローリング・ストーンズの影響でロックンロールに目覚める。
でも、クラシックの素養がベースにあるからなのか、上品なロックンローラーという感じがする。
そんなエリック・カルメンでした。
次回はレイ・チャールズ(Ray Charles)、Cの項はまだまだ続きます。