■“LIVE” AT THE VILLAGE VANGUARD(1962年)
冒頭から終わりまで、息つく間もなく、のべつまくなしにアドリブを吹き続けるんだものな。
「ジョン・コルトレーンか、面倒くさいな」なんて思っていたのに、聞き始めたら圧倒されっぱなし。
「すげえ」。これ以上の言葉が出てこない。
そして、コルトレーンについていくリズム隊がまた凄い。
特にドラムのエルヴィン・ジョーンズ、一体どんな叩き方をしているのだろう??
3人が好き勝手に演奏しているようにも聞こえるのに、音がひとつの塊になって飛んでくる。
B面いっぱいを占める「CHASIN' THE TRANE」。
ゆったりしたテンポのA-1「SPIRITUAL」、マッコイ・タイナーのピアノが光る軽快なA-2「SOFTLY AS IN MORNING SUNRISE」も良い。
このアルバムもおそらく30数年ぶりに聞いたけれども、聞き返してみて良かったと思う。
ジャズのアルバムを聞くたびに、ドラムのリズムがロックやR&Bとは全く違う事に、今更ながら気づかせられる。当たり前の事なのでしょうけど。
初めてストーンズのレコードを聞いた時に、ドラムの感じが他のロックバンドとは何かが違って聞こえた事を覚えている。チャーリー・ワッツのあの独特なドラミングは、彼が元々はジャズを演奏していた事と関係があるのでしょうか?
さて、次回Coltraneの次はCooderです。