だいぶ間が開いてしまいました。
アナログプレーヤーを購入したので、家にあるLPをアーティストごとにアルファベット順で聞き直してみる企画。第16回目はトランペット奏者のレスター・ボウイ。
■Lester Bowie/The Great Pretender(1981年)
どうしてこのアルバムを買おうと思ったのでしょうね。
おそらく現在進行形のジャズを聴いてみたいと思っていて、アート・アンサンブル・オブ・シカゴに少し関心があったので、ちょうどそこの中心人物がソロアルバムを出したから、というところだと思う。
「グレイト・プリテンダー」はプラターズで知っていたから、何となく親しみやすそうというのもあったかもしれない。
当時の自分は、とにかく色んな音楽を聞いてみようという気持ちはあったという事なのでしょう。
今回、本当に久しぶりに聞きましたが、親しみやすさと混沌としたところが混じり合っている、なかなか厄介なアルバムでした。10回ぐらい聞き返して、ようやく掴めてきたような気がします。おそらく、購入した時以上に聞き返したんじゃないかな。
アルバムのクレジットを見ていたら、「The Great Pretender」のコーラスにファンテラ・バスの名前を見つけて驚いた。
歌っていると言っても、「うーうー」という所のコーラスだけですけれども。
当時レスターとは夫婦で、アート・アンサンブル・オブ・シカゴとの共演盤もあったのですね。知らなかった。
フォンテラ・バスといえばこの曲。
そのタイトル曲「The Great Pretender」は、目まぐるしい展開に16分強という長さを感じません。導入部で焦らされ、主旋律に入ったかと思うと一転して繰り広げられるアドリブがスリリング。
続く「Howdy Doody Time」は遊び心があって楽しい。
アルバムの中ではファンキーなこれが一番好きかな。後半にかけてリズムが爆発する。レスターのトランペットも自在に歌う感じ。
B面の後半になるとフリージャズっぱいフリーキーさが増して、ぼうっと聞いている自分は置いていかれてしまう。
Lester Bowieは、後のBrass Fantasyという4人のトランペット奏者を擁したユニット(?)のもなかなか面白かったです(YouTubeで聞きました)。
このアルバムも、「LPを片っ端から〜」シリーズを書こうと思わなかったら、おそらく2度と聞いていなかったと思います。なんか修行しているみたいな感じもありますね。
さて、次回もインストものが続きますが、またまたガラッと変わってBrandX。