チーボーのブログ

主にライブに行った記録(まちだガールズ・クワイア、NaNoMoRaL、THE ORGANICS、クレイビットなど)

12/14(土)フィロソフィーのダンス(広島)~15(日) nuance(大阪) 遠征覚書き

広島から大阪へ。

今年を締めくくるにふさわしい大遠征を敢行した。

広島は昔から行きたかった町。

フィロのスのツアーが発表された時から、この機会に広島に行ってしまおうかなと画策していた。

 

■14日(土)

13時

朝起きたらアクシデントがあってどうなる事やらと思ったけど、なんとか広島駅に到着。市電に乗る。

昼食を食べて平和記念公園へ。原爆ドームの異様、そして資料館の展示。月並みな表現だけど、胸をえぐられた。涙が止まらなくなった。

先日、ローマ教皇が広島と長崎に来て核廃絶にも言及していたけど、被爆国であるはずの日本の為政者との温度差には怒りを覚える。

原爆の被害はとてつもなく桁外れなものだけど、空爆や地雷やその他ありとあらゆる武器によって世界中で悲劇が繰り返されている事にも、思いを至らせる。

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15時30分 

気持ちを切り替えてフィロのスのライブが行われるセカンド・クラッチへ入場。少し迷った。行きがてら、良さそうな居酒屋を2軒チェックするが、後であんなことになろうとは思わなかった。

場内ではディスコ曲のロングバージョンが延々と流れている。よく聞くと「I'm a Man」(オリジナルはスペンサー・デイヴィス・グループ)だ。検索したら、どうもこれみたい。

顔に覚えがある遠征組を2人見かけた。

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16時

ライブがスタート。

赤衣装が華やか。マリリの谷間。ハルちゃんかわいい。おとはすは女豹のよう。シャープに見える。

ツアーも終盤、後はファイナルとなる東京公演を残すのみとあって、さすがに仕上がっているなという感じ。素晴らしかった。明らかに、フィロのスはまたひとつステップアップした。

とりわけ印象に残ったのが、ハルちゃん。

もともと声量を生かしたパワフルなボーカルが持ち味の彼女だけど、力強さはそのままに表現力に磨きがかかった感じ。これは、新木場で更に強く感じることになる。

ハルちゃんだけではない。新曲「シスター」でのマリリの歌唱もすごい。

今のフィロのスだからこそ歌える楽曲を、このタイミングでぶつけてくるのもすごい。

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マリリといえば、なんといってもこの場面。

本編ラストの「ライブ・ライフ」の間奏、「クラップクラップ」の所で「広島踊りんちゃーい」と煽る。

当然、「おおーーっ」という反応を期待していたのだろうと思うのだけど、フロアは「?????」。

お客の側からすると、あまりにも予想外で戸惑ってしまったのだと思う。

それにしても、ステージ上のパフォーマーが、こんなに思いっきり豪快に外したのは初めて見たよ(笑)。

マリリはふくれっ面をしているし、他のメンバーは笑いが止まらないし、こんな光景は東京ではまず見られないですね。いや、面白かった。

歌い終わってひと言「もう許さない」と言いながら、ステージを去っていったマリリでした。

そして、アンコールで出てきても、まだこれを引きずるマリリ。

ハルちゃん「なんか間違ったことを教えたみたいな空気になってますけど、間違ってませんよね」←ハルちゃんのおばあさんが広島在住とのこと。

マリリ「飛行機を降りた時からずっとこれ練習してたのに…」と、ぶつぶつ。

ところが、オーラスの「ダンス・ファウンダー」でのクライマックスで、もう一度これをぶちかます

「踊りんちゃーい!!」

「おおーーー!!!」

今度は大声で答えるフロア。してやったりといった表情のマリリ。

転んでも、ただでは起きない。すぐに取り戻す。

マリリの、こういうところね。

 

豪華なバンドを従えて完璧なステージを見せつけた東京でのファイナルは素晴らしかったけれども、その前に広島に来て本当に良かったと思いました。

東京ではこのサイズ(広島セカンド・クラッチのキャパは250人)でのワンマンなんて無理だし、やっぱりひとつひとつのライブは違うんですよね。

ツアーを追っかけて遠征するオタクの気持ちがよくわかるようになりました。

 

特典会では、おとはす列の2番目に並ぶ。

自分の前の人が、アイドルの現場に来たのが初めてという若い人で、おとはすが神対応していましたね。

そして、自分の番。

一瞬「あれ?」という表情から、あの大きな目が開いて。

はい、これだけで満足です。

 

セトリは、こんな感じだったでしょうか。順番は違っていると思います。

この時期にしかやらない「ネクスト・クリスマス」を見れたのもレアでした。

 

アイドル・フィロソフィー

アイム・アフター・タイム

VIVA運命

コモンセンス・バスターズ

イッツ・マイ・ターン

スーパーヴィーニエンス

ヒューリスティック・シティー

シャル・ウィ・スタート

ネクスト・クリスマス

ダンス・オア・ダンス

バイタル・テンプテーション

ラブ・バリエーション

ベスト・フォー

すききらいアンチノミー

ライブ・ライフ

(アンコール)

シスター

ダンス・ファウンダー

 

時間は18時半。

流川界隈で、良さげな居酒屋を探す。

最初に見つけた所がいっぱいで入れず。

2軒目も満員。

3軒目、4軒目…

「ごめんなさい、いっぱいです」

カウンター、空いてるじゃない。

「予約でいっぱいで」

5軒目で断られた時には、さすがに心が折れてきた。

場所を立町方面に変えて、そういえばさっき見かけたお店に行ってみたら、ここもダメ。

自分は広島に受け入れてもらえないのか。広島の事が嫌いになりそうになっていた。

その時、通りかかったのが小さな立ち飲み屋。10人くらいのお客で賑わっているけど、何とか入れそう。

すがるような思いでお店に入ると、とても感じの良い若いお姉さんが迎え入れてくれた。

「東京から来たんですけど居酒屋さんどこもいっぱいで全然入れなくてやっと一息つけました」

常連さんが「ここで正解ですよ」と声をかけてくれる。

いいお店だ。

一見、いかつくてとっつきにくそうに見える店主もとても気さくな方で、純米酒を頼むとカウンター下の冷蔵庫から色々と出してくれた。

当初もくろんでいたカキやうにほうれんとはいかなかかったけど、良かった良かった。お店のお姉さんから、常連さんが炒って持ってきたという銀杏までおすそ分けしてもらいました。

常連さんの良いお店は間違いないですね。カープ談議に交じりたいと思ってしまった。

記憶をたどって検索してみたら「善吉」というお店でした。

https://tabelog.com/hiroshima/A3401/A340112/34007843/

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大辛ピーナッツなどという変なメニューもあった。

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小腹がすいた感じがしたので、更に中華居酒屋みたいなところへ行って(これは余計だったかもしれない)ホテルへ。

善吉さんで飲んだ濁り酒が結構効いていたみたいで、ベッドに転がったまま朝を迎えてしまった。

 

15日(日)

ホテルで朝食。普段通りプリキュアと鬼太郎を見てチェックアウト、10時に広島駅を発ち11時半に新大阪に着いた。

広島と大阪って、意外と近いんですね。

開場時間の12時に心斎橋サンホールに到着。

ここは3月にも来た場所。

その時の出演者はnuance、フィロのス、AH(嗚呼)、リリスク、グーグールル、tipToe.、ハミシス…などなど。

今から思えば豪華な面々だった。

入場列を眺めてみると、東京遠征組の顔も多い。ツアー初日だから当然か。前日に広島で見かけた二人もいる。オタクってすごいね。自分の感覚も、すっかり染まってしまったようだ。

入場したら大阪の知り合いの人にも会えた。この方も最近nuanceをとても気に入ってくれて嬉しい。

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さて、開演時間になった。何から始まるのだろう?きっと意表をついてくるのだろうな。

そう思っていたら、なんと4人は「カレーフレーバー」を歌いながら出てきた。

ツアーの始まりにこれを持ってきますか。

この曲、普段はあまり歌われることのない初期の曲で、ヌュマ*1以外では、昨年5月のSAKA-SAMAとのツーマン以来。*2

 

前半は「からくれない」(これも久々)や「青春の疑問符」などを交えながら、比較的ゆったりと進む。「Love chocolate?」は改めて良い曲だと思う。

後半に入り、「セツナシンドローム」から新曲の「I know power」、初披露だと思うのだけど、「ます」「ます」「ます」の所では観客から声が出る。「ヒューマナイズド・ヒューマノイド」のイントロでフロアからMIXがかかり、「samzan」では大きなコール。

大阪の人はノリが良いね。

一方で、泥酔している人や、飲み物を床にこぼす人がいたのはいただけない。自分がいたところの床、べトベトだったぞ。

「雨粒」は美しい。爆音がヤナミューみたい。

「ミライサーカス」から「タイムマジックロンリー」は、めちゃくちゃ盛り上がった。

一段とパワーアップしたnuanceが、そこにいた。

 

アンコールで初披露された「きっといつか」は、ライブの締めのために作られたような曲。手を振りながら、胸がいっぱいになる。

この曲のイントロを聞いていると、港から船が出港する様子を思い浮かべてしまう。

横浜から世界へ、外へ向かって広がるnuanceの世界。

ポジティブな歌詞とも相まって、とても多幸感が残るエンディングだった。

 

MCも面白かったですね。

「なんでツアーするんだろう?」

「運転がしたいんじゃないの?」

「ドライブが好きとか」

「そのわりにはずっと黙ってるよね」

「話かけると、『えっ、僕?』とか」

「でも、ひとりごと多くない?」

「特にパーキングを探してる時うるさい」

「昨日なんかやばかったよね」

どうしてフジサキPをDISる時、あんなに楽しそうなのだろう。

 

時間も1時間半とたっぷり、ライブの構成や上記のようなMCも含めて、とてもワンマンらしいワンマンだった。

名古屋も行きたいなあ(時間の関係で断念します)。

 

セトリは公式Twitterから 

M1 カレーフレーバー M2 サーカスの来ない街 M3 town M4 cosmo M5 Love chocolate? M6 i=envY (MC) M7 青春の疑問符 M8 からくれない M9 ルカルカ M10 ヒューマナイズド・ヒューマノイド M11 Which's Witch  M12 セツナシンドロームM13 I know power M14 sanzan M15 tomodachi M16 雨粒 M17 ミライサーカス M18 タイムマジックロンリー M19 wish EN 20 きっといつか

 

とても充実した2日間だった。

広島から大阪に回すのはさすがに迷ったが、広島から帰りの飛行機をキャンセルしてでも行って良かった。

まあ、さすがにタイには行けないから、それを思えば安いもの(感覚がおかしい)。

*1:nuanceの定期公演。アといっても普通のライブではなくトークや鍋やかき氷やカレーがメイン。アイドル界で最もゆるいと評判のイベント

*2:あの時は、自分にとって2度目のnuanceだったからよく覚えている。あれで完全にnuanceにハマったhttps://mixi.jp/view_diary.pl?id=1966411941&owner_id=24615039