チーボーのブログ

主にライブに行った記録(まちだガールズ・クワイア、NaNoMoRaL、THE ORGANICS、クレイビットなど)

Chelipについて①

今年の8月31日をもって、Chelipの活動休止が発表された。

http://www.chelip.net/

自分としても色々と思うところはあるけれども、あくまでも本人たちの意志である事が良いと思う。あとどれくらい見る機会があるかはわからないが、その際には笑顔で送り出してあげたいと思う。

(ラストは米子か。うーん、一度は行きたいと思ってはいたのだけど。)

ニコニコね、ニコニコ。この麻友ちゃんのツイート、大好き。

 

一方、こちらは美音ちゃん。「ふたりでひとつ」なユニットだなあ。 

 

それほど通えていたわけではないけれども、自分の中ではChelipってちょっと特別で、それは「こんなアイドルがいるんだ!」という驚きとともに、アイドルの素晴らしさを教えてくれたような存在 だから。

そんな自分の記憶の中でも、いくつか心に残っているライブがある。とりわけ、憧れのNegiccoと同じステージに立った3年前のこのイベントは忘れられない。

「やったー!Negiccoと共演できて良かったね」などと無邪気に喜んでいた自分だけど、実はChelipにとっては一番しんどい時期だったのだということが後からわかって、複雑な思いにもかられたものだ。

 

以下、当時このライブの後に書いた文章をそのまま掲載します。

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2016/1/23(土)Hikarigaoka Girl's Pop Wake@光が丘IMAホール

13:00 開場 13:30 開演
出演:
Negicco、LinQ、バニラビーン
Chelip、Fanta Rhyme
司会:吉田豪
6,000円(税込・全席指定)
タイムテーブル
・11:00~12:30 バニラビーンズ・Negiccoの会場前グッズ物販
・13:00 開場
・13:30 開演
・13:35~Chelip(50分)
・14:35~バニラビーンズ(50分)
《休憩》
・15:45~Negicco(50分)
・16:45~FantaRhyme(50分)
《休憩》
・17:55~LinQ(70分)
・19:15~コラボ企画
・19:25終演予定
・終演後 LinQChelipFantaRhymeのグッズ物販

 

トップバッターを務めたChelipは気迫が伝わってくるステージ、50分間を見事にやりきった。
中低音の歌声がホールに響き、広いステージを大きく使った動きがスポットライトに映える。緩急をつけたセットリストも、曲間を開けずにどんどん曲を繋いで全10曲を詰め込んだ構成も良かった。これぞチャレンジャー。
最後の「アシンメトリー」では、どぶさんからネギライトが渡され、会場からもネギライトが振られる。このチャンスを最大限に活かそうというどぶPのもくろみも見事に成功した。
MCの時に、スポットライトに感激する2人。
「ほらほら、ついてくるよ!」
自分の動きに合わせてついてくるライトを面白がるまゆちゃん。
まゆさまはこの大きなステージでも、いつもと変わらぬ大物ぶりを見せていた(笑)。

 

トークのコーナーでは、吉田豪さんだけが出てくる。
「バニラビーンズは次の出番の準備中です。その代わりにスペシャルゲストをお呼びします。」
なぜか「しゅっしゅっぽっぽ」と言いながらNegiccoが登場する。
その瞬間、あまりのサプライズに驚き、泣き出す2人。
Negiccoへの愛を熱く語るみおんちゃんからは、「新潟と鳥取は離れていても同じ日本海」という名言も飛び出しました。
「今日ここにいるみんなが、Chelipちゃんのこと好きになったと思うよ」とは、ぽんちゃの優しい言葉。これがお世辞に聞こえないのがNegoccpなのだけれども、これはやっぱり本心から出た言葉だからなのでしょう。
この時、自分も頭がいっぱいで、どんな話をしていたのかよく覚えていないけれども、会場全体がとても暖かい空気に包まれた事はよく覚えている。
https://mobile.twitter.com/p88_doki/status/690784186899107840/photo/1

 

そのNegiccoのステージは、自分がこれまで見た中でも3本の指にはいるくらい良かった。Negiccoにはホールが合うのだという事がよくわかった。足の先まで動きがよく見える。ライブハウスではこうはいかない。特にかえぽの動きがとても大きく見えた。表情も生き生きしていたし、この前の新宿LOFTでは苦しそうだった喉の調子もこの日は問題なし。
オープニングの「あたらしい恋のうた」は、ピチカート・ファイブのカバーを歌ったバニラビーンズからの流れにぴったりの、絶妙な選択。
この日はマネージャーの熊さんも佐藤さんも来られず、封筒に入れた交通費を渡されて、迷いそうになりながら電車で来たという3人。東京の電車は難しいという話からの「恋のEXPRESS TRAIN」は、バラードバージョンでしっとりとハーモニーを聞かせる。
そして、3人の声を最大限に活かした「カナールの窓辺」から一転して、「自由に」で楽しい空気に切り替わる。
Nao☆ちゃんも絶好調。
N「うれー」
会場「C!」
N「ネギッコ ハウスー」
会場「?」
N「犬だよ。ワン!」
そんなの、わかりません(笑)。
「トリプル!WONDERLAND」「ねぇバーディア」そして最後は「光のシュプール」。
全9曲。「さよならMusic」も「ときめきのヘッドライナー」も、「圧倒的なスタイル」もやらなかったけれども、全然不満は無い。
お客さんのほとんど(8割くらい?)がネギライトを手にしていて、まるでワンマンみたいだった。やっぱりNegiccoはいい、最高だ。
30日の湯会では、また違ったNegiccoが見られる事だろう。Especiaともども楽しみだ。

バニラビーンズ、吉田豪さんとのトークも面白かった。
バニビがNegiccoのことを、芸歴では大先輩だから「Negicco姉さん」と呼ぶのが面白かったけれども、バニビに姉さんと呼ばれるのはNegiccoくらいでしょうね、確かに。
この豪さんのツイート、その通りだと思った。
https://mobile.twitter.com/WORLDJAPAN/status/690808238225272832?p=v

 

さて、これ以外の出演者についても軽く触れておきたい。

バニラビーンズは、さすがのステージ。オープニングは懐かしい「ニコラ」、ピチカートのカバーが2曲、今度出るアルバムから4曲、最後は「有頂天ガール」。
自らの解散ネタも使いながらのMCも名人芸の域。
「アルバムがあと2,400枚くらい売れないと。わかってますよね」
「4曲もやるから1曲くらいは気に入る曲があるはず」
はい、僕は3曲目が気に入りました。

FantaRhymeには好感を持った。
ラップも歌も踊りもホンモノでかっこいい。ヒップホップスタイルとゴスロリという2人の対照も面白い。音楽性は違えど、Chelipと似た匂いを感じた。
とにかく熱いライブで、自分も精一杯応えました。
トークで「今年の目標は?」と聞かれて、すかさず「売れたい」と答える素直さ。
豪さんにアイドルラップについて聞かれて「どうせなら本物のラップをやる」と答え、慌てて「ごめんなさい、上から目線みたいなこと言っちゃって」とつけ加えていたのが面白かった。

LinQについては・・・さすがに疲れが出た、という事にしておきたい。事実そうだし。
これがアイドルなんだな、という感じ。
9人が歌い踊るステージはさすがに華があるけれども、基本的に大人数のグループに興味が湧かないのはどうしてなのだろう。集団が好きではないからなのか。それとも、そもそもアイドルという存在そのものに興味が無いからなのか。
楽曲があまり刺さらなかった、という事が最大の要因なのだろうなとは思うのだが。

 

ChelipFantaRhymeという、勢いのある若手。
バニラビーンズとNegiccoとこいう、蓄積された年期が財産になってオーラを放つアイドル界の重鎮(といっていいのかな、本人たちにはあまり嬉しくない表現だろうけど)。
そして、一般的なアイドルのイメージに最も近いLinQ
出演者の人選も良かったし、それぞれの持ち時間もたっぷりで、本当に満喫した。
これ以上長いとしんどいだろうし、短いと物足りないだろうと思う。

終演後はChelipの物販へ。Negiccoを干しちゃったけど、来週があるからね、と自分に言い訳。
「ライブ良かった」と言いたかったのに、雑談ばっかりになっちゃった。最後に伝えたけどね。
初めてChelipの物販に来た人も多かったみたい。
Negicco界隈でやたら評判のChelipをやっと見れました」という人も。
ステージ上でのトークの時に、みおんちゃんが「Negiccoさんのファンの方がみなさん暖かくて、Chelipの事応援してくれるんですよ」と言っていたように、Negiccoに惹かれる人のメンタリティーには共通するものがあるのだろうか。

この日も「We are Chelip!」で締めました。f:id:charanpochiiboo:20190503092504j:image