Chelip Tokyo ワンマンライブ
開場 18:00 開演 19:00 全自由4,000円
「あなたへ」 作詞 鈴木花純 作曲 つぶP
夢を胸に連れてくよ
両手を広げてよ
きみと目を合わせうなずこう ここがスタートライン
側にいる 伝わるの
笑顔あふれてく
始まりの汽笛が鳴るよ
前見て 全速力
入場の際に渡された紙には、この曲の歌詞が印刷されていた。
Chelipが最も苦境に立たされていた時期、鈴木花純とのスプリットシングルとしてリリースされた曲。
そして、現在所属しているディスクユニオンと契約するきっかけとなった曲。
地元・米子での定期公演では、この曲をみんなで歌うのが通例だそうで、東京でもそれが再現されることになった。
結成7年にして初めての「ワンマン」、Chelipが会場に選んだのは、教会に併設されている厳かな感じのホールだった。普段はクラシックのコンサートが行われているような場所。
でも、開演前の影ナレで「体の具合が悪いなどの事情が無い限り着席禁止」が告げられる。
「厳かな会場ではありますが、ルーテル市ヶ谷ホールさんのご厚意により普段通りに楽しんでください」との事。
しかし麻由ちゃんが読むと、なんで普通の内容がこんなに面白くなってしまうのだろうか?どこにも笑いの要素なんか無いだろうに…。
セトリは覚えていない。
シングルとして発売されている17曲すべてが歌われたと思う。
本当に、ただそれだけのライブ。
演出といえば、ステージ上のバルーンアートと、最後にキャノン砲によるビニールテープが飛んだくらい。
特別なサプライズもお涙頂戴もなく、ただひたすら全力で楽曲を歌い踊る。
そんなところも、Chelipらしいと思った。
美音ちゃんのお父様(多分そうだと思う)がステージ袖で撮影係をしていたりする姿もなんだか微笑ましくて、自分の娘が吹奏楽部だったころの定期演奏会を思い出してしまった。
特に印象に残っているのが「輝る風の中のすべて」。こんな曲をこんな風に聞かせるアイドルはいないのではないだろうか。いや、歌の上手い人は沢山いると思いますよ。でも、Chelipの2人のハーモニーは心にずしんと響く。
それに続いた「again」が、また良かった。
「again」が終わってからの「it's SHOWTIME」、タイトル名をみんなでコールしてほしかったらしいのだけど「ゆるっと」始まってしまい、やり直し。
「今のは忘れてください。それでは行きますよ、イーーッツー!」
「ショウターイム!!」
この曲の振り付けは忙しいけど楽しい。
ここ数日喉の調子が悪くて、大きな声を出そうとすると咳き込みそうになってしまう事が残念だった。これは自分の問題。
本編最後は「アシンメトリー」。
アンコールでは、このワンマンのTシャツに着替えて出て来た2人。
美音「アンコールでTシャツって、やりたかったんですよ」
麻友「これ意外と大変だな」←着替える仕草をしながら
客席の通路に降りて来て「サマータイムシンデレラ」を歌う2人。
最後は「希望交響曲」。
広いステージと高い天井。
熱気という点だけ見れば、おそらくライブハウスでやった方がもっと盛り上がったと思う。でも、それよりも歌を聞かせたい、パフォーマンスを見せたい、Chelipをちゃんと伝えたい、という思いが強かったのだろうと思う。
普段通りのChelipを、いつもとは違う環境で楽しめたライブだった。
改めてCDを取り出して聞いてみた(2ndシングルは未入手のまま)。
楽曲提供者は毎回変わるのに、不思議なほどどれもChelip。散漫な感じが全くなく、ぶれていない。これは奇跡ではないだろうか。
曲に恵まれているなと思うけれども、そういう縁を引き寄せる何かがあるのでしょう。
アルバムで聞きたい、アルバムで残してほしいという思いが強くなったけれども、いろいろと難しいのでしょうかね。
また東京での定期公演を期待しています。
※この日に合わせた新衣装。会場の雰囲気にとてもよく合っていました。