アナログプレーヤーを購入したので、家にあるLPをアーティストごとにアルファベット順で聞き直してみる企画。
第15回目は、スタックス・レコード専属のスタジオバンドとして数々の名盤に参加したこのグループ。
■THE BEST OF BOOKER T. & THE MG'S(1968年)
1978年6月、今は無き虎ノ門の久保講堂で、リヴォン・ヘルム&RCOオールスターズの一員として来日したスティーブ・クロッパーとドナルド・ダック・ダンの演奏を生で見た事がある。
音と音の隙間に、絶妙なタイミングで印象的なフレーズを挟み込んでくるスティーブ・クロッパーのギター。
左利きの体勢から弾き出される、踊るようなダック・ダンの力強いピッキング。
当時は、彼らがどんなすごいプレーヤーなのかをほとんど知らなかったのに、彼らの演奏に目が惹きつけられてしまった事を覚えている。
自分にとっては、クラプトンとディランに次いで3回目のライブ体験だったのだけど、初めて生の音楽に触れる喜びを実感したコンサートだった。
「音楽は魔法だ」
本当に、そう思った。
さて、本題に戻ります。
1962年に発表したこのデビュー・シングルが、インストルメンタルながらビルボード・R&Bチャート1位、ポップ・チャート3位の大ヒットを記録したというから凄い。
インストルメンタルといっても、ものすごいギターソロやアドリブの応酬かあるわけではなく、全体的にこんな感じの曲が並ぶ。
「Groovin」や「Summertime」のカバーもある。
自分にとっては、ちょっと骨のあるイージーリスニングという感じ。
やっぱりボーカルが入っていた方が好きだけど、休日にはこんなのも良い。
さて、次回はジャズはジャズでもLester Bowie。
David Bowieも持ってたはずなんだけど手元にありませんでした。