チーボーのブログ

主にライブに行った記録(まちだガールズ・クワイア、NaNoMoRaL、THE ORGANICS、クレイビットなど)

8/28(火)スキヤキトーキョー2018@渋谷WWW

スキヤキトーキョー2018 DAY1
開場 18:30 開演 19:30 5,000円+ドリンク代500円
出演:ランディゴ(レユニオン島/フランス)、トゥートアルド(ゴラン高原

ここ数年、気になりながら行きそびれていたイベント。今年は特に面白そうだったので行ってみた。
職場の問題に巻き込まれ、モヤモヤした気分のまま会場に入ったのは開演後15分すぎ。真ん中あたりのスペースにすべり込む。周りを見渡すと、年齢、服装、肌の色など、みんなまちまちで客層が幅広い。若い人、特に女性の姿も目立つ。

■ トゥートアルド
ギター&ボーカル、ドラム、サックスの3人組。生音だけでなく打ち込みのトラックも使っている。やっている事はシンプルなのだろうけれど、複雑に絡み合うリズムがスリリング。フロアに向けて二拍のクラップを促しながら、ドラムが変拍子を重ねて生まれるポリリズム。お客さんもちゃんとリズムに付いていっている。
事前に何曲か聞いた限りでは、ティナリウェンあたりの砂漠のブルースっぽい印象をうけていたけれども、アラブやジャズの要素も感じられた。面白い。
ゴラン高原というと、何となく紛争の地というイメージしかなかった自分だけど、こんなに豊かな音楽が生まれる土壌があったとは驚きだ。

転換中、様々な打楽器が所狭しとステージに並べられるのを見ていると、否応なく気持ちが高揚してくる。フロアに下りて最後方で待機する。

■ ランディゴ
もう、最高すぎて楽しくて言葉が出ない。何も考えずに踊り倒した。ここには決まったステップなんてない。振り付けなんてない。みんな、自由に踊っている。この光景が素敵。
複数の打楽器が織り成すリズムにコーラスが重なって生まれるグルーヴの素晴らしさにめまいがしそうだった。
盛り上げ方も上手い。序盤からメンバーの一人がフロアに下りてきて、代わる代わるお客さんと対面しながら踊る。
(この映像の直後)
https://twitter.com/sukiyakitokyo/status/1034416985398898689?s=21

コール&レスポンスを繰り返してぐいぐい乗せていく。演奏の途中でお客を座らせて、徐々にキックを強めていき、最高潮に達した所で「ジャーンプ!」。単純なのだけど、こういうのは乗った方が楽しいからね。終盤にも、メンバーの2人がフロアに降りてきて大騒ぎ。
でも、騒ぐだけではない。骨太の演奏は本当に素晴らしい。
サックスだったり名前のわからない弦楽器だったり、曲によって色々な楽器が登場する。打楽器だけでも何種類あるのだろう。やっぱり自分はタマ(小脇に抱えて叩く小型のトーキングドラム)が好き。最後には小さいボタン式のアコーディオンまで登場して狂喜乱舞した私(ちょっと大げさ)。
「インド洋に浮かぶレユニオン島は、アフリカ~アジア~アラブの混じり合ったクレオール文化の島としても知られる」(公式パンフレットより)
彼らの音楽は、この島の伝統音楽であるマロヤをベースにしているらしいが、伝統的で土俗的な匂いを残しつつとても現代的でモダンな音楽に聞こえる。西アフリカの音楽からの影響が大きく感じられる上に、レゲエやサンバを思わせる曲もあり幅広い。

最後は、トゥートアルドの3人もステージに登場してセッションを繰り広げる。
音楽っていいな、音楽って楽しい。そんな事を感じさせられた一夜だった。

アイドルばかりじゃないよ。

●ランディゴ3年前のライブ映像
https://youtu.be/eUR33EI35rw

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