この期に及んで、新型コロナウィルスに感染してしまった。
日曜日の仕事中からどうにも調子が悪くなり、月曜日(海の日)はほぼ一日中寝ていたのに夕方になって38.2度の発熱、火曜日に医療機関で検査したら陽性が判明。それでも熱は水曜日には収まり、咳などの症状も軽かったのは不幸中の幸い。ただし、体のだるさと頭の重さは金曜日まで続いた。
そんな重たい気分を洗い流してくれたのがこの日のライブ。気持ちの良いグルーヴをシャワーのように浴びた2時間、いやあ本当に良かった。
11時過ぎに三軒茶屋に到着。この街に来たのはおそらく35年ぶりくらいではないだろうか。もちろん、会場のGRAPEFRUIT MOONも初めて。
スマホを家に忘れて来てしまった(やはり頭がぼおっとしていたのだろう)ので、前夜に見た地図を思い出しながら、この道だろうと見当をつけながら歩く。
あった!前物販でTシャツを購入。スマホを忘れた事情を話し、自分の予約番号も教えてもらった。とりあえずひと安心。
昼メシをどうしようかと駅周辺をぶらぶら。横丁みたいな所に「刺身定食、魚定食、日替わり定食 全て1000円」の看板を見つけて、思い切って入ってみる。
カウンターが4席にテーブルが3席くらいの小さいけれど清潔感のある店。魚定食は何かと聞いたらサワラの塩焼きとの事。魚も味噌汁も美味しかったしきんぴらの小皿にサラダ、お新香もついて大満足だった。今度は夜にでも寄りたいと思わせるお店だった。*1
会場に戻ると後ろの席までほぼ埋まってしまっている。しまった、昼飯に時間をかけすぎた。それでも空いてる所を見つけて着席。
ライブは川嶋志乃舞のステージから始まる。オープニングの「おしゃれなふたり」(やった!)に続けて「遊廓ディスコ」(やった!)。
ずっとCHiLi GiRLとしての活動を続けてきたから当たり前だけど、川嶋志乃舞の楽曲を聞くのはえらく久しぶりで懐かしい。インストの「花千鳥」、やはり素晴らしい。「津軽じょんがる節」がさわりだけだったのが惜しい。
「あれ、これ何ていう曲だっけ?」曲名を思い出せないものもいくつかあったけど、川嶋さんが終演後にセトリをツイートしてくれたので解決した。
最後は、CHiLi GiRLでもしばしば演奏される「City shake」。*2
ドラムとベース、ギター2本に鍵盤にサックス、曲によってはBoobie Goonの2人によるコーラス。今まで見た川嶋志乃舞の中でも最高にパワフルで楽しいステージだった。
ハーフタイムには、川嶋さんがディレクションや楽曲アレンジを手掛けているというBoobie Goonが3曲。これもとても楽しかった。
キツネの帽子を被り、衣装を変えて、今度はCHiLi GiRLとしてのステージが始まる。
1曲目はこれ。シティポップなんだけどシティポップという言葉では片付けたくない曲。いつも思うのだけど、「退屈しない 熊のようなあなたの寝息」という表現が面白い。
2曲目、ドラムのイントロで「うわ、きた!Bitter Youngだ!」。この曲は、三味線とサックスの掛け合いが最大の見どころ。これ最高だわ。
「Scrolling Girl」では油布さんのドラム連打に目を奪われた。あれ、さりげなく見えるけど難しいんじゃないかなあ。
「Make You, Make Me」や「壊れちゃう予感がするの」も大好きな曲。
ライブの時には意識しなかったけれども、音源を聞き直していると、「伝統芸能ポップ」というコンセプトありきだった川嶋志乃舞と、伝統音楽や三味線の枠を外して、自由にやりたい方向を模索するCHiLi GiRL(でも根っこには川嶋志乃舞が残っている)との違いがわかってくる。
新曲「サマーロマンス計画」では、客席後方にいた宮野弦士さんもステージに上がってギターを弾く。なんかオーラがある。ギターを渡して後ろでシェーカーを振っていたカワコウさんの姿が良かった。カワコウさんはライブを通しても楽しそうで、フレーズを決めた後に笑ったり、もう一人のギタリストの小林ファンキ風格さんと視線を交わして微笑んだりと、これまであまり見た事のない一面を垣間見た感じ。割とクールな印象を持っていたので。
この曲はサンバのリズムも快調なのだけど、「忘れ物なんて許されない 命懸けのサマーロマンス計画!」というワードも効いている。
本編最後の「愛の罠」でのラストでは、カワコウさんと小林ファンキ風格さん(PARIS on the City!の人) のギターバトルで盛り上がる。
捌ける事なくアンコールは「BYE BYE METHOD」。ステージ上から右に左にバイバイと手を振るしのぴー(川嶋さん)。多幸感という言葉を使いたくなってしまう、明るい終わり方。
出演者みんなが揃っての撮影タイム、スマホを忘れた自分は指をくわえて見ていただけだったのが残念。それから、丸椅子に約2時間座りっぱなしというのはきつくてお尻が痛くなってしまった。
終演後、やはりファンブックを買っておこうと物販列に並ぶ。すると、ライブを終えたばかりの川嶋志乃舞さんが出てきてくれる。サインをしながらお客さんと会話を交わす川嶋さん。
自分の番になると「体調大丈夫だった?心配したよ」と声をかけてくれた。うう、ありがとう。おかげさまで、悪いものがもう完全に身体から出て行ってくれたよ。
そのファンブックは、川嶋さん自身による過去から現在に至るまで延べ104曲*3の解説や「サマーロマンス計画」のコード譜、宮野弦士さんとの対談(面白い!)など読み応えたっぷりな内容。
10月9日(月曜日・祝日)、またここでバースデーワンマンライブを行う事が発表されたので、この日の来場者先行予約を使って申し込んでおいた。
絶対に休みを取らなきゃね。
うちら最強すぎない?🦊🌴🫶
— CHiLi GiRL🩵 #サマロマ しよ〜! (@shinobu_clg) 2023年7月23日
夏、優勝!
川嶋志乃舞×CHiLi GiRL mixed one man show #ハイカラハーバー 配信アーカイブは7/29(土)まで
🎧https://t.co/MOiHoW6Wlb pic.twitter.com/jBcMINLIYL
セトリこんな感じでした〜
— CHiLi GiRL🩵 #サマロマ しよ〜! (@shinobu_clg) 2023年7月23日
みんな思い出曲やら好きな曲あった?🦊🫶🌴#ラヴスパイスハーバー pic.twitter.com/xEtZ7qBYId