チーボーのブログ

主にライブに行った記録(まちだガールズ・クワイア、NaNoMoRaL、THE ORGANICS、クレイビットなど)

1/19(金)まちだガールズ・クワイア @渋谷PLEASURE PLEASURE

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町ガのワンマンライブはいつも特別なライブになる。

今回のワンマンライブもまさにそんなライブだった。

 

開演前、ホール内にかすかに聞こえる静かな効果音。町ガメンバーの話し声も混ざっていたような気がする。なんとなく、宇宙船の中にいるような気分になってくる。

そして、ステージ上手側には台の上に置かれたダイヤル式の電話機。これは何?

 

開演時間の7時を5分ほど過ぎたころ、町ガのメンバーが登場。

1曲目は聞き慣れない曲だった。おそらく、この日に発売された新しいカバーアルバムの冒頭「10,000マイルの彼方へ」だろう(後で確認したら実際そうだった)。ぴよちゃん(ひより)の歌が素晴らしい。中盤を締めるもえかの歌も。

「Atmosphere」はLilLii Kaonaのカバー。この曲大好き。しっかり町ガのものになっている。ホール内に響き渡るハーモニー。

続いて、早くも「銀河ステーション」。町ガの銀河進出の起点となった一曲と言っても過言ではない。この曲を初めて見たのは2019年4月の町田市民ホールでのワンマンだったはず。あれからもう5年近くたっているなんて信じられない。

そういえばこの曲の振り付けはLiLii Kaonaの小雪さんだった。このあたりからステージ上での町ガの動きがダイナミックかつ複雑になってきたんだよね。

 

ここでMC。ステージ上の電話が鳴ってぴよちゃんが電話を取るがすぐに受話器に戻してしまう。

「なんでワンマンのライブ中に電話がかかってくるんだろう」

謎は謎のまま。

 

「猫に願いを」おっ、これやるんだ!めちゃくちゃ楽しい。

でも、最後のわんわんにゃんにゃんバトルはやらなかった。

カーディガンズのカバー「Carnival」は、アダルトな町ガという感じでとても新鮮だった。

そして「Wouldn't it be nice 」。あのビーチ・ボーイズのナンバー。それも、無謀というか恐れ多いというか、あの「Pet Sounds」の冒頭を飾った、ビーチ・ボーイズの代名詞ともいえるような曲。

でも、町ガが歌うとあら不思議。まったく違和感がない。

もえかの歌い出しが良かった(もえかだったよね)。

途中、テンポが変わる所も無理なくこなす。

圧倒的な歌唱力でねじ伏せるというよりも、6人が合わさって町ガのカラーに染め上げた感じ。しかし、ここまで仕上げるのにいくつもの工程を重ねているのだろう。

 

ここでまた電話が鳴る。今度はほのかが取るが電話の向こうからは何も聞こえない。*1

受話器を戻さずに放置したままいったんステージを去る町ガのメンバーたち。

すると、突然電話の向こうから聞こえてくる声。それは、未来の町ガからかかってきた電話だった。

「今日のワンマンで『Ice Nine』を歌うように」というメッセージ。

 

再びステージに現れてきた町ガが歌ったのは「Ice Nine 」ではなく「Moonbase」。

まあ、伝言聞いてないからね。

ここからの8曲はノンストップの怒涛の展開。でも曲順は覚えていないです。

千夜一夜物語」この曲は楽しい。思わず一緒に口ずさみたくなってしまう。座りながら手を動かす。町ガらしさに溢れたステージ。

くじら座のミラ」や「Voice In Space」での生声の素晴らしさ。

「Bohemian Rahpsdy」は、まるでレビューショーを見ているかのよう。この曲も「銀河ステーション」同様、初披露が町田市民ホールでの最初のワンマンだったっけ。さすがに歌い込まれて熟成している。

スケールの大きな「オリオンのベルト」に、これまた楽しい「宇宙のしがらみ」。

そして「Satellite watch~衛星軌道の惑星探査」。この曲のハーモニーがほんと最高だった。

 

MCでもえかが「このワンマンの企画が始まったのは一昨年の暮れで、そこから1年かけて練り上げてきた」と言っていた。やっぱりワンマンライブって特別なライブ。特に町ガの場合はいつもそれを強く感じる。

 

「あと2曲です」

賑々しく「キンキラキン」を歌った後に、ここで「Ice Nine」。

曲が終わったところでステージが暗くなり、歌い終わった町ガメンバーたちはそのまま2025年にタイムトリップしてしまう。

照明が灯った時には、ステージからメンバーが消えていた。

「あれ?」我々見ている者は一瞬戸惑う。

アンコールの拍手が始まろうかというタイミングで場内が明るくなり、公演終了のアナウンスが流れた。

 

最後くらいはお客さんを立たせて「さらば」で盛り上がって終わるのかと思っていたのだけど、不思議な余韻と次回のワンマンライブへの興味をかき立てるこの終わり方も悪くない。

来年2025年は、どんなワンマンライブになるのだろうか(←やるよね?)

 

未来に行ってしまった町ガのメンバーたちですが、ライブ後にはチェキ撮影のため舞い戻ってきてくれました🤭

このチェキは後日郵送されてくるので、楽しみにに待ちたい。

 

会場で購入した新作のカバーアルバム。

誰でも知っているような邦楽カバーが無いので、ほとんどオリジナルアルバムみたいな感覚で聞ける。

それぞれテイストの違う洋楽カバーもとても良い。

サリー久保田さんによるアートディレクションも素敵。

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このワンマンから8日後、西永福JAMで町ガのライブを見る機会があった。

メンバーもリラックスした様子で、「10,000マイルの彼方へ」や「Carnival」が、ワンマンの時とは違って聞こえてきた。

youtu.be

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*1:この時のほのかちゃんの「もしもーし」が良かった