チーボーのブログ

主にライブに行った記録(まちだガールズ・クワイア、NaNoMoRaL、THE ORGANICS、クレイビットなど)

LPを片っ端から聞いてみた13. Ruben Blades

アナログプレーヤーを購入したので、家にあるLPをアルファベット順に聞き直してみる企画。第13回目は、サルサ界を代表する歌手が全編英語で歌った野心作。

プロデューサーにはトミー・リピューマ、カルロス・リオス、ルーベン本人、そしてなんとルー・リードが名を連ねる。

■Ruben Blades /Nothing But The Truth(1988年)

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正直、これを持っていたことすら忘れていた。どうして買ったのだろう?

おそらく、タワーレコードあたりで見かけて半ば衝動的に聞いてみたいと思ったのでしょう。

でも、買った時に数回聞いただけなような気がする。とにかく、あまり良い印象がない。

 

さて、まずは耳を傾けてみる。

1曲目。サビが大げさで、あの頃のアメリカによくあったようなべたったとした感じの音がする。先行きが思いやられる感じ。

2曲目は軽快でリズミカル。スティングっぽいと思ったら、実際にスティングが作った曲だった。マイケル・ランドウという人のギターソロも良い。結局、アルバムを通して、僕はこの曲が一番気に入った。

3曲目はこれ。ルベーンのボーカルは良いと思います。

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B面の1曲目、サックスも入って曲調もブルース・スプリングスティーンみたい。

2曲目の“Salvador”。サルバドールなのに何故かリズムはレゲエ。哀愁を感じさせられる曲で、これは好き。

5曲目ではドゥーワップまでやっちゃう節操のなさ。

最後は、これもサックスが効いた、フレンチポップスの趣きもあるしっとりした曲。

 

この、LPを聞き直すシリーズの文章を書くにあたっては、最低でも3回はレコードを聞くようにしています。このアルバムについては、2回目までは正直面白くないなと思っていました。しかし、3回4回と聞き直すうちに、魅力的な歌手による、ロマンティックでメランコリックなボーカルアルバムとして聞けば悪くないなと印象が変わってきました。

 

Ruben Bladesについては、この後Willie Colónの所でも出てきますので、そちらにも期待したい。

 

さて、Bladesの次はBlues。次回はBlues Brothersの登場です。

 

 

7月のライブ記録② (Suzuriha、サンダルテレフォンほか)

(承前)

4.7/21(火)Beat Happening! SWEET SOUL MUSIC! @渋谷CHELSEA HOTEL

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FRUN FRIN FRIENDSは、宇佐蔵べにちゃんの新ユニット。2曲目だったかに歌った曲がつるうちはなさんっぽいと思ったら、やっぱりそうだった。3曲目にはつるうちさん「宇宙の神秘女の子」のカバーも披露。

avandonedが突然活動終了してしまってどうなるかと思っていたべにちゃんだけど、楽しく歌っている姿を見ていたら、こちらまで幸せな気持ちになってきた。この人の行動力、プロデュース能力はすごいと思う。

相方のなゆたあくさんも、あヴぁんだんどのオリジナルメンバーだったそうだ。*1

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サンダルテレフォンは最高でしたね。時間もたっぷりあったので、その時点でできるレパートリーを全て披露、楽しく充実したステージだった。

初めて生で見た“Shape the Future”にはじーんとさせられました。

緊急事態宣言解除後にリリイベをガンガン仕掛け、ライブも積極的に行っているサンダルテレフォン。ぐんぐん来ている感じがする。

1 Sleeping Beauty  2 ワンダーランド  3 Follow You Follow Me  4 真夏の匂い  5 Magic All Night   6 Shape the Future  7 コーリン

 

みんな可愛い(夏芽ナツさんだけ未接触です)。

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エレクトリックリボンは新メンバーが増えて華やかなステージ。衣装もカラフルで視覚的にも楽しかった。特典会も盛況で、昔からのファンも多いんでしょうね。

 

5.7/24(金・祝)tres vol.3 @大塚Hearts+

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この5日前にデビューライブを見たばかりのSuzurihaがどうにも気になったので行ってみた。

ますますこのグループを好きになった。

前回よりも落ち着いて見る事ができたので、振り付けにも注目してみた。

足運びやちょっとした仕草に、所々Perfumeを思わせる動きがある。

振り付けをしているハンナちゃんは、PerfumeMIKIKO先生が大好きだそうだ。

ハンナちゃんとハルちゃんが大きく舞って交錯する所も素晴らしい。ハルちゃんはバレエをやっていたそうだから、動きもとても綺麗に見える。

「Illuminations」での、カナエちゃんとハルちゃんの落ちサビが大好きだ。

特典会はビニールシート越しだったけど、雰囲気も良いね。

この日、勢いに任せて「ここはRYUTistみたいになるぞ」なんてツイートをしてしまった自分だけれども、本気でそう思っています。

尊い
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会心ノ一撃は、久しぶりに見たらメンバーが変わっていた。

中心的な存在だった緋乃 愛(あかの いと)さんが、「重大な疾病」のために3月に離脱していたようだ。

でも、とても力強いステージでした。

この曲、やっぱり好きです。

www.youtube.com

6.7/24(金)サンダルテレフォン リリース イベント@秋葉原エンタバアキバ
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大塚から秋葉原へ移動。ここの会場は初めて。

秋葉原に来たのも久しぶりだったので、ヨドバシとか本屋とかぶらぶら。タワーレコードがとても小さくなっていて存在感が無くなっていたのが寂しい。*2

 

ミニライブは着席、ステージ前にはビニールのカーテン。

でも、じっくり見れるという利点も。

特典会はまいちゃんとエリカちゃん。みんなに行きたいのはやまやまなのですが。

そういえば2ショットは初めてだった。

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この2日後に解禁されたアルバムの表題曲「Step By Step」。

www.youtube.com

実に王道で素晴らしい。

これまで自分が好きになった中で、一番アイドルらしいアイドルだと思う。

 

さて、8月は17日の宝船温泉でのことぱぉ生誕以外、予定が決まっていません。

22日のnuance名古屋公演は申し込んであるけれども、この状況では延期か中止でしょうね。

*1:NaNoMoRaLの雨宮未來ちゃんもね

*2:5年前、初めてChelipを見たのが、ここタワーレコード秋葉原店だった

7月のライブ記録①(NaNoMoRaL、町ガ、Suzuriha ほか)

新型コロナウィルスの感染拡大が止まらない。

あの緊急事態宣言は何だったんだろう?

経済活動をストップさせてまで国民みんなが自粛して感染を抑えていた時期に、政府は何をやっていたのだろう?

第2波に備えて病院を確保するとか、誰でも検査を受けられるようにするとか、いくらでもやる事はあったじゃないか。

この国のリーダーたちの無責任さ、無能さには怒りが沸々と煮えたぎってくるけれども、それはさておき。

 

感染症対策を行いながら、少しずつライブも再開された7月。

7月11日のサワソニキャンプを皮切りに昨日24日までの14日間で6ライブ。

NaNoMoRaLとサンダルテレフォンを3回ずつ。

そして、何といってもSuzuriha(スズリハ)との思いがけない出会い。

やっぱり現場なんだよと思い知らされたコロナ明けでした。

 

1.7/11(土)サワソニキャンプ@西多摩郡おおばキャンプ村⇒記事あり

 

2.7/18(土) Beat Happening!絶対的夏感覚!@渋谷STAR LOUNGE

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町ガ以外は1週間前にサワソニで見た面々。その時来ていたオタクの姿もちらほら。

 

サマロケは5か月ぶりに見たら3人になっていた。それでも変わらず楽しいステージ。

キスエクは1曲目に新曲の「フェニキスの涙」。これ好き。このイントロ、聞いたことのあるような気がするのだけど何かへのオマージュなのだろうか。プログレやハードロックには疎いので全くわからない。

宮野弦士さんの新境地。フィロのスのチームから宮野さんが離れてしまったことは残念でならないが(ヤマモトショウさんまでも!)、宮野さん自身は活動の幅を広げていくのだろうと思う。

セトリを時間いっぱいに詰め込んで、気合十分迫力十分のキスエクでした。

 

NaNoMoRaLは、最初の「春になる」で胸熱になる。この曲、自粛期間中のアンセムみたいになったよね。来年の春はどうなっているのでしょうか。

「たりらでたりら」と「アンサーソング」は、やっと生で聞けた。

「たりらでたりら」の、「うさぎでもかめでもない 生き方が無数にあるさ」という歌詞が大好き。

「ハジマル」も「サーチライト」もやらなかったけど大満足のNaNoMoRaLでした。

最後の方だったか、「町ガさん、5周年おめでとうございます。これからも一緒に戦っていきましょう!」という未來ちゃんの叫びに、泣きそうになった。

 

町ガは、先日5周年を迎えたこともあり、持ち時間が他のグループより5分多い35分。水口さんの粋な計らいですね。

しかしね、5年という月日は重い。

僕が初めて町ガを見たのは2016年12月のタワーレコード町田店、すでに結成から1年5か月を経過した頃だった。その時に良いと思ったから見続けているのだけど、正直こんな凄いグループになるとは思っていなかったですね。どこにも真似できない、どこもやっていないような事をさらりとやってしまう。どれだけ真摯に歌に取り組んできたのだろうと考えてしまう。

そんな事より何より、町ガのステージはとにかく楽しい。それが一番なんですけどね。

これからも、息の長いグループになってほしいと願っています。

 

町ガのステージが終わった所で、5周年をお祝いしてこの日の出演者全員がステージに揃う。代表して未來ちゃんから町ガに花束が贈られる。

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そして更に、12日に誕生日だった未來ちゃんにもおめでとうの花束が。

未來ちゃん「えー、聞いてないよ」。

花束を手渡したのは、この日ライブを見に来ていた元ねごとのさやさんだったそうだ。

 NaNoMoRaLの未來ちゃん、優しいね。

 気心の知れた仲の良い4グループが集まったビーハプ、それぞれ気合の入った素晴らしい対バンでした。

 

NaNoMoRaLの未來ちゃんに、ミニトマトの発芽状況を報告した後、町ガの物販へ。

チェキはビニールシート越し。距離感が掴めなくて、ほとんどビニールにくっつくくらいまで近寄ってしまった。後でチェキを見たら我ながらキモかった。反省しています。

※種を蒔いてから7日後のミニトマト

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3.7/19(日)LiLii Kaona 主催 Surrounded by Organica@青山月見ル君想フ
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会場は50人限定。立ち位置に目印が付いていて、密集しないように配慮されている。コールもNG。

コロナ対策のためでしょう、月見ル君想フは改装されてレイアウトが変わっている。設備投資もかかっただろうに、ライブハウスも生き残りに必死だ。

この日も、Suzuriha以外は11日のサワソニ出演者。

 

そのSuzurihaは、この日がデビューのライブとの事。

普段、あまり予習をしないでライブに臨むことが多い自分。

大概は「ああ、いいじゃない」くらいの感想を持つことが多いのですが、時々「ここ、めっちゃ良いじゃん」と、ぐさぐさ刺さってくる事がある。*1

この日のSuzurihaが、まさにそれでした。

チェックの2ピースの衣装で登場。この時点でかなり好印象(RYUTistにこんな衣装なかったですかね)。

そして、曲が始まる。

「ちょっと、すごい良くない?」。

歌も踊りも、これが初めてのステージとは思えない完成度。そして、この初々しさ。

タイプの違う曲が続き、最後に「illuminations」。

サビで一緒に手を振る所があったり、落ちサビでケチャがあったりと、王道アイドルソングの趣き。でも、よく聞くととても複雑な作りになっている。それを、デビューステージできちんと表現できる。ものすごくしっかりと準備してきたのだろうなと思わせられた。

いやー、楽しかった。

これはCDを買いに行かなきゃと思った。

※後でわかったこと

・プロデューサーは、LiLii Kaonaを手掛ける三嶋さん。楽曲も三嶋さん。

・振り付けはリーダーのハンナさん。この人、以前はUmihotalという2人組ユニットのダンス担当として静岡を拠点に活動していた様子。

 

オモテカホちゃんは顔が小さいね。

最新シングルが7月20日付のシングルチャートで9位にランクインしたそうです。

オリコンのチャート自体、かつてのような意味が薄れてきているとはいえ、これはかなりの快挙ではないでしょうか。

これはいかにもSAWAさん節、思わず口ずさみたくなるような曲。

www.youtube.com

SAWAさんは、「KeepOn」を歌ってくれたのが自分としては嬉しかった。

Chelipを思い出しました。

 

NaNoMoRaLはいつも最高。

「エンドレスでした」を久々に聞けたのと、「子どもでいてね」でじーんとしたのと、この日の「唖然呆然」がいつになく心に迫って来た事が印象に残っている。

本当に、何度も見てきている「唖然呆然」が、どうしてこの日は特別に聞こえたのだろう?

最後の「サーチライト」はコールなし、ジャンプなし。でも楽しさは変わらなかった。

 主催のLiLii Kaonaは、いつも通り、息をのむほどの素晴らしいステージ。

最近の曲は結構ダンサブルでリズムが強調されたものが多いような気がする(そんな事ないのかな)。

7月10日が誕生日だったYUUKAさんへのサプライズとして、KOYUKIさんによるHAPPY BIRTHDAYのアカペラや手紙の朗読があったりと、とても楽しいライブだった。

 

終演後、まずはNaNoMoRaLの物販へ。

未來ちゃんと「毎日きてるね」「そんな事ないよ」みたいなやり取りの後、SuzurihaのCDを購入する。
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 もう、今年の楽曲大賞はこれで決まりだと思っている。それくらい良くて繰り返し聞いている。

なんていい曲なんだ!*2

www.youtube.com

NaNoMoRaLの未來ちゃん、優しいね。

 

力尽きたので、以下のライブは次回に回します。

サンダルテレフォンと、2度目のSuzurihaがメインになります。

4.7/21(火)Beat Happening! SWEET SOUL MUSIC! @渋谷CHELSEA HOTEL

5.7/24(金・祝)tres vol.3 @大塚Hearts+

6.7/24(金)サンダルテレフォン リリース イベント@秋葉原エンタバアキバ

 

 

 

 

 

*1:最近では、一瞬しかないがその事例

*2:自分にとって曲が良いというのは、ただ楽曲が良くできているという事だけではなく、それを表現する歌い手さんやグループまでひっくるめての事だと考えています

2015/8/16(日) Negicco@日比谷野外大音楽堂

今日7月20日Negicco結成17周年の日という事なので、5年前のあの日比谷野音でのライブについて当時書いた文章をこちらに再掲したいと思います。

いま思い出しても、胸がいっぱいになりますね。

今年の秋は古町どんどんに行きたいと思っていたのですが、ちょっと難しいかもしれませんね。

 

Road of Negiiiiii~Negicco One Man Show~ 2015 Summer
■開場:17:00/開演:18:00
■チケット料金
全席指定
前売 5,500円/当日 6,000円(税込)

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あれは本当に現実の世界の出来事だったのだろうか?
いまだに夢のような気がしてならない。

 

喉の痛み、咳、発熱・・・夏風邪をひいて体調は最悪。だけどもちろん、不参加などという選択肢はありえない。ギリギリまで家で休息してから日比谷に向かった。

 

いざ会場に着いてライブが始まれば風邪なんて吹き飛ぶ。
Negiccoの歌に聞き惚れ、NEGIBANDの演奏を体で感じ、泣いて笑って踊ってコール。
会場の雰囲気も最高、お客さんが一体になっての盛り上がりも最高、何より音楽そのものが最高。
この晴れ舞台にも特別な演出は皆無。奇をてらったり背伸びしたりすることもない。
そこにあるものは、NEGIBANDによる最高の演奏と、それをバックに歌い踊るNegiccoの最高のパフォーマンス。
ライブの理想形。Negiccoのライブに参加するたびにそう思うのだけれど、今回のNegiccoは今までのNegiccoのどのライブよりも素晴らしかった。
またしても、彼女たちは最高到達点を軽々と超えてしまった。

 

何だか、いまだに熱に浮かされたような文章をだらだらと書き連ねているけれど、正直よく憶えてないんです。やっぱり熱っぽかったせいか記憶は飛び飛びだし、帰宅の車中ではぐったり状態だったし。

 

以下、とりわけ印象に残っているあれこれ。
・ 入場してまず目に入ったのが万代橋を模したステージ。中央から客席に向かって花道が作られ、その先のサブステージを囲むのは、何と稲穂。わざわざ新潟から持ち込んだものだと、ぽんちゃが言っていた。会場後方にはサトウ食品ほか新潟の企業名がはいった赤提灯。まるで巨大な盆踊り会場のよう。この自然体、この新潟愛。もう、この時点で「Negicco最高!!」という気分。
・ 本当にお客さん、集まったんだなあ。感無量。家族連れや女性客も目に付く。いい傾向。
・ 私の席はサブステージ近くの上手側。左は通路、右二人は私同様、ぼっち参戦の男性だった。ネギライトを忘れたという男性にひとつ貸し出し。サブステージ正面にタワーレコード嶺脇社長の姿も見える。
・ 場所によっては所々でどしゃぶりの雨が降った様子なのに、野音にはそんな気配さえない。時折吹き抜ける夜風が気持ちよい。天気もNegiccoに味方してくれている。
・ MCは、「稲だけにイーネ」とか、「同期なし(の生演奏)だからドーキドキ」などの、いつものNao☆ちゃん節。
・ ちょうど暗くなる時間帯のアコースティックセット。ここはみんな着席して3人の声に聞き入る。「クリームソーダLove」でサブステージに来て客席に手を振るNao☆ちゃんに、後ろにいた女性が「Nao☆ちゃん可愛い」。まったくその通りだと思う。続く「おやすみ」の頃には、あたりはもうすっかり暗くなる。この曲のハーモニーは本当に最高。暗くなったビル街に溶け込む3人のハーモニー。曲の終わり、3人が寄り添ってのおやすみポーズ。後ろの女性「何これ、かわいいーー」。いいぞいいぞ。この2曲、本当に素晴らしかった。
・ 生演奏で「BLUE, GREEN, RED AND GONE」をやるとは予想していなかった。この時ばかりはドラムに注目。いや、凄いわ。Negiccoの3人も完璧なパフォーマンス。「二人の遊戯」からのこの並び、武道館でのPerfume FESでも是非やってほしい。
・ 「自由に」も楽しかった。「みんみんみみーん」「やおんやおんやおーん」の新しい掛け合い。
・ 「圧倒的なスタイル」でのラインダンスは普段の倍の長さ。この時、嶺脇社長が会場の様子をカメラに収めていた。
・ 「さよならMusic」でのかえぽのジャンプ、いつもより高くない?
・ 本編ラストに「Negiccoから君へ」を持ってくるとは!ぽんちゃの「connieさん、ありがとう」に涙腺が決壊しそうになる。でも当のconnieさんは「涙はまだとっておきます」と冷静なコメント。

 https://twitter.com/RunoDaviau/status/632919608299618304?s=20

 

そしてアンコール。
なんといっても田島貴男さん!!!ネギライトを持って会場を煽る煽る。役者やのう。
「新潟から来たそこのお嬢さんがた~ソウルパワーをみせてください」
Negiccoに対しても煽る煽る。
「いぇーい」「いぇーい」「いぇーい」
それに応えるNegiccoの3人が、いちいち可愛かった。普段こういう事ないもんね。貴重なもの見せてもらいました。
田島「いち、にー」
会場「サンシャイン」
田島「テンショーン」
会場「たかおー」
何言わせるねん(笑)
そしてギターを持つ。
一瞬、ネギライトをボトルネックみたいにして弾いてみせる。役者やのう。
イントロで、会場もいっしょになって「サンシャーイン!」の大合唱。
そして、サビのところではシングアロング。
いやー、エモかった。こんなにソウルフルで盛り上がった「サンシャイン日本海」は、初めてだった。
昨年のSlow Music Slow Liveで見たときと同じ、いやそれ以上にサービス精神にあふれた田島貴男さん、素晴らしかった。ありがとうございます。
https://twitter.com/tajima_takao/status/632908677767294976?s=20

https://twitter.com/tajima_takao/status/632913171406192641?s=20

 

「ねぇバーデイア」に続いて、最後は「トキメキ☆マイドリーム」。何となく、これが来るような気がしてました。
タオルを回して回して大団円。
曲の途中、Nao☆ちゃんがぽんちゃに後ろから抱きついて、顔をくちゃくちゃにしてじゃれあっている。
その後、かえぽにいくかと思いきや、こっちは軽い接触のみ。牽制しあったか、かえぽが避けたか(笑)。
こんな3人の姿を見ているだけで、嬉しく楽しく幸せな気持ちになる。

最後、ステージ上でバンドメンバーも揃って手を繋いで挨拶したとき、会場もみんな隣の人と手を繋ぎ合う。
自然とそういう空気が出来上っている。
みんな当たり前のようにやっていたけれど、これって凄い事だと思う。

 

最後に、3人の声が終始力強く安定していた事を強調しておきたい。間違いなく、これまでのベストアクト。
特にかえぽ。声が裏返る悪癖が皆無だった。
終盤、声が枯れ気味ではあったけれど、最後までよく通っていた。ハーモニーもぶれなかった。
Nao☆ちゃんはもう、アスリートだね。この娘、凄いわ。

 

「ねぇバーディア 覚えてる? あの野音の日の出来事」
はい、この日の事は忘れません。
そして「来年は武道館に立ちたい」との、具体的な決意表明。
Negiccoの快進撃は、まだまだ続く。

 

無理がたたったのか、1週間たってもまだ抜けきらない風邪。
だいぶ良くなってはきたものの、まだ鼻水は出るし、思い出したように咳き込んだりもする。
でも、行けて良かった。
これくらいの代償なら何てことはない。

しかし…まだ夢を見ているようだ。

01. トリプル!WONDERLAND
02. ネガティヴ・ガールズ!
03. 裸足のRainbow
04. 1000%の片想い
05. ライフ・イズ・キャンディ・トラベル
06. トキメクMERMAID
07. パーティーについて。
08. Summer Breeze(Acoustic)
09. ルートセヴンの記憶(Acoustic)
10. クリームソーダLove(Acoustic)
11. おやすみ(Acoustic)
12. 二人の遊戯
13. BLUE, GREEN, RED AND GONE
14. 自由に
15. 光のシュプール
16. 圧倒的なスタイル
17. さよならMusic
18. ときめきのヘッドライナー
19. Negiccoから君へ
<アンコール>
20. サンシャイン日本海スペシャルゲスト:田島貴男
21. ねぇバーディア
22. トキメキ☆マイドリーム

LPを片っ端から聞いてみた12.ビッグ・ユース

アナログプレーヤーを購入したので、家にあるLPをアルファベット順に聞き直してみる企画。第12回目はジャマイカディージェイ、ビッグ・ユース。

 

■ビッグ・ユース/ヒット・ザ・ロード・ジャック(1976年)

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ディージェイ、ダブ、ラスタファリ。

レゲエを特徴づけている大きな要素がてんこ盛りのアルバム。

ここからフルで聞けます。

www.youtube.com

ジャマイカにおけるディージェイの起源は、50年代初期にまで遡る。*1

当時のジャマイカでは流通が全く機能しておらず、トラックにレコードを積んで売り回る移動レコード屋が盛んだったらしい。そして、初めはレコードをかけて聞かせるだけだったディージェイが、いつしか自らトースティング(ラップのようなもの)をしたり歌ったりするようになっていった。

(この辺りの事は正直よく知らないです。間違っていたらごめんなさい)

 

このアルバム、A面には“What's Going On?”や“Hit The Road Jack”、“Get Up Stand Up”などの有名曲が並び、普通にレゲエのボーカルアルバムとして聞ける。とはいえ、やはり歌手の歌い方ではなくて、語るような要素が強く感じられる。

今回聞いてみて特に気に入ったのが3曲目の“Wake Up Everybody”。

まさに「歌うDJ」の面目躍如。

オリジナルはこれ。ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツなんですね。

www.youtube.com

B面に入るとダブサウンドに合わせたトースティングがメインになる。

このダブ・サウンドはエロール・トーマスという人によるもので、この人もシステムDJあがりだそうだ。

幽玄というか、トリップ感あふれるサウンドに何を言っているかのかよくわからないような語り。

このB面、昔は聞いていてもちんぷんかんだった記憶がありますが、今回聞いてもやっぱりわかりませんでした。

 

高校2年の秋、レゲエに興味を持ち始めたころに購入したアルバムです。トロージャンから10枚のアルバムがシリーズとして発売されたうちの一枚。私はここから4枚買っていますが、なぜこのビッグ・ユースを選んだのかは謎です(初期のボブ・マーリーもあったけど、そっちは買わなかったんだよな)。 

 

今回、こういう機会でもないと聞く事はなかったかもしれないので、聞いてみて良かったです。面白いな。

 

さて、次回はRuben Blades。こんなの持っていたんだな。

*1:後藤美孝氏によるライナーノーツより

7/11(土)サワソニ44 キャンプ@西多摩郡おおばキャンプ村

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 3月22日以来、数えてみたら111日ぶりのライブは、昨年9月以来2度目の参戦となるサワソニキャンプ。

小雨がぱらついた時間帯はあったもののライブ中は大きく天候が崩れることなく、この時を待っていたかのようなオタクたちの幸せそうな笑顔にあふれたイベントとなった。

やっぱりライブは良いね。

 

NaNoMoRaLとキスエクに加え、サンダルテレフォンの出演が参戦の決め手となった。

実際、この3組のステージが飛び抜けて良かったと思う。

 

トップバッターはNaNoMoRaL。

バスの時間の都合でキャンプ場に着いたのがぎりぎり。

受付の列に並んでいる間にSEが聞こえてきて焦った。「コンテニ」の途中から会場に入るとすでに盛り上がりが凄い。

「ああ、これこれ、この感じ」

最初は気持ちがついていかない感じだったけど、「唖然呆然」のリズムに身を任せ、「サーチライト」では久しぶりに思い切りジャンプする。

昨夜の深酒のせいか、えらく汗をかいてしまった。

未來ちゃんのジャンプは、しっかり膝が曲がっていることにいつも感心する。

それから、この日はいつもの上履きではない靴をはいていた。

SE picomoral  01 コンテニ  02 さよならデスペ  03 子どもでいてね  04 唖然呆然  05 サーチライト

 

次のLiLii Kaonaを2曲見たところで(最後まで見たかった)、NaNoMoRaLの物販へ。

翌日のおたんじょうかいに行けないので、一日早いおめでとうを伝えた。

フェイスシールドを装着した未來ちゃん。

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もらったミニトマトの種をプランターに蒔きました。うまく発芽してくれるだろうか。

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XOXO EXTREMEは私服のせいか、いつもとちょっと違った感じ。屋外で見るキスエクはとてもダイナミックで肉体派プログレといった趣き。

2曲目だったかな、ちょっと聞き慣れない感じの曲がとても良かったと思ったら、後で宮野弦士さんによる「フェニキスの涙」だと知った。この日が初披露だったそうだ。

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サンダルテレフォンは、言う事ないです。

3月22日のライブでも見ているはずなんだけど、その時と印象が全然違う。いや、以前から良いとは思っていたのだけど、なんかスケールアップしてない?

1人1人が本当に良い表情をする。お客の方をよく見ていてレスも忘れない。あの楽曲にこれでしょ、みんなハートを持っていかれてしまいますよ。

周りにいた人みんな「かわいい」とか言っていましたものね。

「真夏の匂い」では撮影可、「Magic All Night」では動画も可、運営からも気合が感じられる。

良い意味でのバタ臭さがありながら品がある。

「Follow You Follow Me」では小町さんのフェイクも決まる。

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この日は最初からここの物販に行くつもりだった。

終演後物販ならぬ並行物販で、サンダルテレフォンと初めてのチェキ。

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感染症対策のため、2ショットは無し。ピンで撮ったものに、後でサインを入れてくれる。会話はビニールシート越し。

シートを通さずに会話をしていたオタクが注意されていた。運営もしっかりしているのに感心した。 

1 ワンダーランド  2 Follow You Follow Me  3 真夏の匂い カメラ 4 Magic All Night 5コーリン

■Magic All Night~Calling

www.youtube.comh

その他では、初見のCUBΣLIC(キューブリック)と棘(おどろ)も良かった。

棘は、おどろおどろしいのかと思ったら全然そんな事なくて、むしろ健康的な感じ。

オモテカホちゃんは可愛い。

SAWAさんのアコースティックセットは、サンダルテレフォンの物販と重なったため、少ししか見れなかった。この日もキーボードはKAYO-CHAAANさんでした。

ごいちーも全然知らない人だったけど楽しかったですね。

cana÷bissまで見たい気はしたけど、この日は早めに会場を後にしました。

 

都内では新型コロナウィルスの感染者が200人を超えているという状況のなか、少しずつライブも復活しつつある。

参加する方も、手洗い、消毒、マスク着用は最低限のルール。なのに、マスクを外して騒いでいる人がいたのは残念。主催者側ももっと注意喚起しても良いのではないでしょうか。

それから、自分は酒飲みではあるけれども、こういう所で泥酔している人を見ると、何しに来たの?と思ってしまう。

 

でも、そういう人はごく一部。屋外のライブはまた格別なものがある。

久しぶりにお会いした人や、声をかけてくださった方もいて、そんなところも含めてやっぱりライブは楽しい。

そして、ライブの事を書くのも楽しい。

 

今日13日はサンダルテレフォンの配信ライブを楽しんだ。ミニアルバムも予約してネットサイン会にも参加した。

藤井エリカさんと小町まいさんにチーボーと呼んでもらって喜ぶオタクです。

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LPを片っ端から聞いてみた11.ジョルジ・ベン

アナログプレーヤーを購入したので、家にあるLPをアルファベット順に聞き直してみる企画。第11回目はブラジルに渡ってジョルジ・ベン

 

ジョルジ・ベン/トロピカル!(1977年)

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僕が初めてブラジルの音楽に触れたのがこれだったと思う。

大学に入ってから、おそらく19の頃に買ったアルバムだと思う。

 

1曲目がこれ。

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ラララ~ラララ~で有名な、ロッド・スチュワートがどうしたこうしたで有名な曲。

ベースソロ、パーカッションソロがかっこいい。リズムの洪水。

 

「すてきな未亡人に首ったけ」ではスティール・ドラムが入る所があって、トリニダード・トバゴっぽい感じ。

 

B面の1曲目“My Lady”。

ストリングスの音で静かに始まり、別れた女の事を未練たらしく歌い上げたと思ったら、ギターのカッティングからスピードアップする。エレピの音がソウル・ミュージックっぽい。最後はブラスも入って更に盛り上がる。ここは、洗練されたフェラ・クティとさえ言いたくなる。

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有名曲「マシュ・ケ・ナダ」も大好き。リズムを刻むギターがいい感じ。

最後の「熱帯の国」はキューバっぽい。でも、イントロの感じがストーンズの「悪魔を憐れむ歌」みたいでもある。

 

ブラジルの音楽については少しかじっただけなのでよくわからないのだけど、ジョルジ・ベンの立ち位置って独特だと思う。

サンバの伝統だけでなく、ロックやソウルっぽい要素もあるし、中南米からアフリカの要素まで感じられる。

のほほ~んと歌っているように聞こえるボーカルにも、しなやかなパワーを感じる。

「トロピカル!」、これも今回聞き直してみて「こんなに良いアルバムだったんだ」と驚きました。

ジョルジ・ベンは、翌1978年に更にアフロ色を強めた「アフリカ・ブラジル」というアルバムを発表しますが、そちらも好きなアルバムです。

 

さて次回。BENの次はBIG YOUTHです。

どこの誰でしょう?